7月から会社に2人の仲間が増えました。新卒採用でも中途採用でもなく…ベトナム採用です。
ベトナム技能実習生についてブログを書きます寅さんです。
我々建設業を取り巻く環境は厳しい
ずっと前から言われていることですが、建設業界は人材確保にとても困っています。特に職人になりたいという志を持った若い方はとても減っているのです。主な理由としては安い、きついからです。国も問題視して対策を打とうとしているものの、中々よくならいのが実情です。特に屋根屋は常に外の仕事です。しかも建物の一番てっぺん。夏は焦げる程熱いし、冬は凍る程寒い。なにより落ちれば死ぬ可能性が高いとまあ厳しい職業です。
瓦寅でも工業高校などへ採用活動を行っていますが、ここ2年程応募がない状態が続いています。3年前には高校卒業ホヤホヤの2名を雇用したけど、その内の1人は3日でやめました…理由は朝きつい…って。それは屋根屋じゃなくても一緒だろっ!って思いましたが…
そんなこんなで、職人さんの数がぜんぜん足りてません。施工会社なので仕事があっても、瓦があっても、人がいないと売上あげれません。常用の職人さん11名も一番若くて30歳。もう11人全員が親方ぐらいにまで育っています。手元がほしい。若い人がほしい。そして育ってほしい。そんな感じが建設業の現状です。
そんな中、ついに決断したのが技能実習生の受け入れ
日本の企業は海外からの技能実習生を受け入れることができます。実習生といっても会社と雇用契約を結ぶし、保険や税金も払う。日本人雇用とほとんど何も変わりません。唯一違うのは雇い入れ期間が決まっているということ。3年経てば自国に帰っていきます。
外国人労働者は賃金が安いとか言いますけど、会社負担金はそんなことありません。給与は最低賃金計算です。大阪府なら時給858円。でも、研修費用や寮設備の費用は会社持ちです。その他渡航費などもかかります。そんなこんなを3年間で割ると1人にかかる月費用は21~23万円程になります。新卒の初任給ぐらいはかかるってことです。
それでもベトナム実習生を受け入れようと思ったのにはわけがあります。
実技試験中
ベトナム実習生を受け入れようと思ったわけ
非常に明るくで真面目で勤勉、そして自発的に考え動くから。
誰もがそうとは限りません。そりゃそうです。私自身この話を聞かされた時は半信半疑でした。
でも、ある現場でベトナム人の労働者と一緒になりました。その子は大きな声で明るく挨拶をして、すっごくよく働く。なによりも凄いと思ったのは指示しなくても自分で考えて効率よく動こうとすること。こんなに自発的に考え動く子って日本にいるかなぁって考えさせられる程でした。
想いを力に 夢を実現!
7/4(月)ついに配属されました
2015年の12月に1泊3日でベトナムへ面接に行き、雇用契約を結んでから半年。半年間ベトナムの研修所で日本語、日本のマナー、文化を学び6月に大阪へ。そして更に1ヶ月間学びついに大阪市生野区にある中小企業へ配属になりました。
私は研修期間中はスカイプで面談したり、配属後快適に生活できるように寮の準備をしたりしていたので、とっても待ち遠しい日でした。
でも、、、
私、、、
その日は愛知県にいました!ゴメンね!
配属の日にいなくてゴメンね!
社員から送ってもらった写真
1ヶ月の働きを見て思うこと
「めっちゃ良かった!」この一言に尽きます。
ウチの親方は結構温厚な人が多いですが、なんやかんや言っても職人気質なところがあります。ちゃんとコミュニケーション取れるかなぁ?切れないかなぁ?と心配をしていたのですが、2人を連れて行ってる親方から「めっちゃ頑張りよるで。明るいし、片言でもよく喋るし、いいわぁ。」って。
しかも、「見て盗む」って言葉があるように、言葉が中々伝わらない2人は親方の仕事を見て、見様見真似でやってみるらしいです。指示待ちではなく、自発的に行っているらしいです。凄いですよね!
ほんとに決断して良かった。毎日笑顔で頑張ってくれている。
ルアン、キエン、これからもよろしくお願い致します(^^)/
渡邊智仁
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