こんにちは、修繕の寅さんの富川でございます。
今回ご紹介いたしますのは、薄型化粧スレートからアスファルトシングル(ロアーニⅡスクエア)へ屋根の葺き替えをした工事事例です。
薄型化粧スレート(カラーベスト)は約二十年前に葺かれたものでしたので、アスベスト含有率レベル3建材でした。詳しくは石綿建材撤去作業の記事をご覧ください。
施工前
既存屋根の状態
既存の屋根材は二十年くらい前に使われていた薄型化粧スレートで経年劣化が進んでいました。
お施主様に話を伺いしますと2018年の台風21号でお隣の板金が飛んできて、薄型化粧スレートが割れてしまい、雨が降る度に天井から雨漏れしているような音が聞こえてきたそうです。
施工手順
薄型化粧スレートの撤去
石綿(アスベスト)含有屋根材を撤去する際には呼吸用保護具(マスク)の着用が必須になります。その他にも保護メガネや保護衣なども推奨されており、レベルに合わせた対応が必要となります。
また、石綿(アスベスト)含有屋根材を撤去する際には、飛散する可能性がある釘穴に霧吹きなどで湿潤化させながら作業します。
下地補強
既存の垂木を補強をするために27×60の木材をビス留めします。
写真のように下葺き材は残しましたが、構造用合板を増し張りする場合は結露防止のために下葺き材を剥がします。
構造用合板12ミリを千鳥で張っていきます。
既存の谷樋上に新規の谷樋を設置し軒唐草板金を取り付けます。
下葺き
田島ルーフィング(株)のライナールーフを使用して下葺きします。
アスファルトシングル(ロアーニⅡスクエア)葺き
アスファルトシングル(ロアーニⅡスクエア)本体を一枚につき釘4本で止めます。壁際に段捨て板金を取り付け、中に水が入った場合に流れ出さすために、板金を取り付けます。写真のように壁に当たる部分も水が流れるように、板金を取り付けます。棟は同質棟材を使用しました。一体感が出るためおすすめになります。仕上げに雨押え板金を取り付けて完成となります。
工事費・概要
・地域:大阪市東成区
・内容:切妻屋根45㎡ 薄型化粧スレート➡アスファルトシングルへの葺き替え工事
・費用:約75万円 ※足場代含まず、アスベスト処分費込み
まとめ
今回の工事では、薄型化粧スレートがアスベスト含有建材でしたので、処分費が通常より多く掛かりますが、今後もアスベスト処分費が上がる傾向ですので、早めの処分をおすすめしておりました。
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富川徳次
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