こんにちは!修繕の寅さんの南 力也です。
今回は古いカラーベストをめくって、新しいカラーベストに葺き替えた工事事例をご紹介していきたいと思います。
既存屋根材がカラーベストの場合、重ね葺き(カバー工法)などが流行っていますが、屋根荷重が重くなることから、めくって葺き替え工事をする方も多いですね!!
ではカラーベストからカラーベストに葺き替える際は、どのような工事になるのかを紹介していきたいと思います。
カラーベストからカラーベストに葺き替え工事事例
施工前
施工前のカラーベスト状態はコケや黒カビが多数あり、見栄えが悪く、板金も経年劣化で塗装塗膜も剥がれていました。
今回は重ね葺き工事ではなく、葺き替え工事になりますので、既存カラーベストをめくっていきます。
カラーベスト、防水紙(ルーフィング)めくり
既存のカラーベストをめくると防水紙(ルーフィング)が貼ってありましたが、今回は野地合板t=12(コンパネ)を重ね貼りするため、防水紙もめくります。
※野地合板t=12を重ね貼りする際に防水紙をそのままにしておくと結露を起こし、野地板を痛める恐れがあります。
野地合板t=12 重ね貼り
野地合板t=12(コンパネ)を重ね葺きする際もなるべく、目地は通さず千鳥貼りの要領で貼っていきます。
軒先水切、防水紙(ルーフィング)
ここからの作業工程は葺き替え工事同様で、軒先水切取り付け後、防水紙(ルーフィング)を貼っていきます。
※防水紙は田島ルーフィング株式会社の防水性能が高いライナールーフ(改質アスファルトルーフィング)を使用しております。
そして軒先水切ですが、色々な形状がありますので、現場に応じて変えています。
壁際捨て板金、カラーベスト葺き
壁際(流れ方向の壁)に雨水が入っていかないように捨て板金を入れ、葺きていきます。屋根材が葺きあがると捨て板金は見えなくなりますので、、写真を撮る事によってお客様の安心材料にもなりますね!
カラーベスト本体は釘4本留めになります。
※強風地域などは、専用ボンドを併用して葺いたりしています。
下屋根完了後
checkポイント
捨て板金でも同様の事になりますが、板金重ねのコーキングやカラーベスト本体の肩落としなどは、施工マニュアルに記載されていますが、屋根が葺きあがると目にはみえないので、こうして写真を撮りお客様に見せる事によって、安心してもらえます。
特にカラーベスト本体の肩落としをしていないと、本当に雨漏れの原因になるので、気をつけないといけないですね!!
工事費用
・地域:奈良県
・屋根面積:115㎡ 寄棟、下屋根含
・仕様:カラーベストからカラーベストの葺き替え工事
・費用:約120万円 ※仮設足場費用等は含んでおりません。
まとめ・お問い合わせ
今回の工事ではカラーベストをめくってカラーベストに葺き替えた工事事例でしたので、屋根にかかる荷重は変わらないですが、その分既存屋根材の撤去費用がかかる事になりましたね!!しかしながら重ね葺き工事でも、後に葺き替え工事の際は2つの屋根材の撤去費用がかかってくるので、どちらにしても屋根工事をする際は、しっかりと考えて決めていく事が大切ですね!!
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