こんにちは!修繕の寅さん 南 力也です。
今回は屋根の補修工事事例です。
しかし屋根の補修と言っても瓦の補修だけでなく、修繕の寅さんではスレート屋根や板金屋根などの様々な屋根材や、部分補修も行っています。
その中でも今回は特に多い古い瓦屋根の部分補修について紹介していきたいと思います。
古い瓦屋根では最低限の補修が必要
瓦屋根で特に多い補修と言えば、桟瓦の割れの差し替えや、棟、壁の積み替えです。
古瓦は経年劣化により、桟瓦が割れてしまっていたり、棟、壁部分では熨斗瓦は抜け落ち、面戸土はポロポロと落ちてきてしまっているのを良く目にしています。
しかし古い瓦屋根で状態も良くないと思われるお家でも葺き替えや補修をされていないお家もまだまだたくさんあって、その中でも最も多い理由が「雨漏れはしていないから大丈夫」と。
確かに雨漏れがしていないなら、屋根の工事をする必要がないと思われる方も多いはずです。
ですが、他の屋根材と違って、古い瓦屋根の場合は釘留めがされていない桟瓦や緊結のされていない熨斗瓦などが強い風によって飛ばされてしまったり、地面に落ちてしまう可能性が高いです。
2018年に発生した大型台風21号後、実際に私が調査に行かせて頂いたお家が、お隣の古い瓦屋根の瓦が飛んできて、お家の窓ガラスが割れたとの事でした。けが人が出なかった事は不幸中の幸いと言えるでしょう。
しかしながら万が一、通行人など第3者に被害を及ぼすことを考えると非常に怖いと言えるので、瓦の葺き替えや最低限の補修が必要になってきます。
そこで今回は葺き替えではなく、最低限の補修工事を行ってきた事例を紹介していきます。
最低限の瓦屋根の補修工事事例
・桟瓦の差し替え
桟瓦の補修方法としては、差し替えの場合、桟瓦に釘を打つことは難しいので、コーキングなどで瓦同士を緊結するなど、ズレ落ちないようにしていきます。
※1枚の瓦の差し替えから10枚以上の瓦の差し替えの時もあります。
・和瓦 釉薬(シルバー)
・和瓦 釉薬(青緑)
・和瓦 いぶし
・瓦の差し替えと瓦の突き上げ、額縁ビス留め
経年劣化により瓦のズレや割れがあり、強風で瓦が飛んで行くのが怖いということで、瓦の差し替えと突き上げをしてから、額縁にビス留めをしました。
施工前
施工後
・棟の面戸・積み替え
棟際の瓦が入っている面と入っていない面があり、入っていない面では隙間が生じるため、雨漏れの原因にも繋がる恐れがあります。面戸も黒ずんでいたため、一度棟をバラシ、積み替えをしました。
その際、棟際の瓦を入れてから、受桟を取り付け、棟積みを行いビス留めをしています。
施工前
施工後
まとめ・お問い合わせ
今回は最低限の補修工事事例をご紹介させて頂きましたが、古い瓦屋根は葺き替え工事が最善策です。屋根の葺き替え工事後は雨漏れの心配もなく、強風で飛んでいく恐れもありませんが、最低限の屋根の補修工事の場合、補修箇所以外の状態は変わりませんので、劣化が進むにつれて次第に状態も悪くなってしまいます。
修繕の寅さんでは必ず一度調査に行かせて頂いた上で、お客様のご要望も取り入れ、提案、企画の方をさせて頂いております。
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