屋根のメンテナンス 頻度や注意事項

屋根のメンテナンスってなにをしたらいいの?屋根のメンテナンスの基本

『屋根のメンテナンスってなにをしたらいいの?屋根のメンテナンスの基本』

住宅の屋根は日頃雨風にさらされていることで徐々に劣化していきます。

これを経年劣化といい、劣化の速度は使用している屋根材や屋根形状、地域の気候にもより様々です。

本記事ではこの劣化を少しでも遅らせるもしくは万が一劣化した際にいち早く気づくために大切な、メンテナンスについて解説します。

屋根の寿命とメンテナンス

屋根のメンテナンス

屋根点検

そもそも屋根のメンテナンスとは、なにか問題が起きていないか定期的に点検することや経年劣化などによるトラブルが発生した際に適宜補修を行うことを指します。

このメンテナンスを定期的に行うことによって、万が一経年劣化が発生しても早期発見することができます。

トラブルは小さいうちに対処することが最も大切です。

屋根の寿命と経年劣化

瓦屋根

屋根には寿命があるものの、メンテナンスによってこの寿命を伸ばすことができます。

またこの寿命つまり耐用年数は屋根材によっても大きく異なります。

耐用年数の長い屋根材としては瓦屋根が代表的です。

瓦屋根は瓦自体が非常に丈夫で50年以上もつと言われています。

しかし瓦屋根に使用されている漆喰(しっくい)は10年前後で経年劣化が発生するため、漆喰の耐用年数に合わせてメンテナンスが必要となります。

このように屋根は使用している屋根材はもちろん、そこに使用されている漆喰や釘などの部材の経年劣化を意識する必要があるのです。

屋根の経年劣化とは

これらはあくまで一例ですが、代表的なものを紹介します。

瓦屋根における経年劣化

漆喰(しっくい)の変色・ひび割れ・剥がれ

漆喰

漆喰とは石灰を主な材料とした建材の一種です。

主に瓦同士の隙間を埋めるために使用されます。

漆喰は経年とともに劣化し変色やひび割れ、剥がれなどが発生するため、瓦屋根は漆喰の劣化に合わせたタイミングでメンテナンスを行う必要があります。

瓦のずれ・破損

瓦自体は非常に耐久性が高く破損することは稀ではあるものの、大型台風などで飛散してしまうことや反対に飛散してきたものがぶつかり破損してしまうことがあります。

また葺き土の劣化や、固定している銅線が緩んできた等の理由により、大型台風などのタイミングでずれが発生してしまうこともあります。

板金屋根の経年劣化

※板金屋根とはガルバリウム鋼板屋根やトタン屋根のことを指します。

釘の浮き

板金屋根において代表的な経年劣化です。

板金屋根は屋根材を釘で固定しているため、経年とともにその釘が浮いてきてしまいます。

これは熱膨張によるもので、太陽熱による膨張と気温の低下に伴う収縮を繰り返す中で釘が緩んでしまうのです。

棟板金(むねばんきん)の歪み・外れ

棟板金

棟板金とは板金屋根の頂上にあり、屋根面同士が合わさっている部分のことです。

基本的に板金屋根やスレート屋根の最上部にはこの棟板金が施されています。

棟板金は雨風にさらされているうちに徐々に錆びてきてしまうことや、強風などで歪みや外れが発生してしまうことがあります。

もちろん釘でしっかり固定されているため簡単に外れるものではないものの、釘の浮きが進行すると棟板金も外れるリスクが高まります。

貫板(ぬきいた)の腐食

貫板の交換

貫板とは棟板金の文字通り木材の板で、棟板金の下地部分のことです。

貫板は通常棟板金に覆われており雨風にさらされることはないはずですが、釘の浮きを放置していると釘を伝って内部に雨水が侵入してしまい貫板が濡れることになります。

この状態が続くと木材である貫板は腐食してしまうことがあります。

ただし最近では腐食しづらい樹脂製の貫板を使用することもあるため、その場合は腐食のリスクは低いです。

適切な屋根のメンテナンス頻度

適切な屋根のメンテナンス頻度は、屋根材や屋根形状、地域の天候特性などによっても異なります。

以下は一般的な目安です。

瓦屋根であれば10~20年、板金屋根であれば10~15年に1回程度を目安にメンテナンスを行うことをおすすめします。

屋根のメンテナンスは信頼のおける屋根屋さんに依頼しましょう。

なぜなら不慣れな業者を屋根の上にあげてしまうと、作業ミスによる二次被害が起きかねないためです。

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渡邊智仁

代表取締役社長瓦寅工業㈱ 修繕の寅さん
瓦寅工業株式会社は大正5年創業の100年企業です。社寺仏閣から戸建住宅まで幅広く、屋根工事専門店として施工させて頂いております。 その中でも「修繕の寅さん」は一般住宅の屋根修理、葺き替え、リフォームに特化した店舗です。屋根のトラブル問い合わせは屋根一筋100年、屋根のプロである修繕の寅さんに御一報下さい。 100年培った「知識、経験、技術」で工事させて頂きます。 【本社】大阪市生野区林寺1-5-14 【堺ショールーム】堺市中区大野芝町225-3 ≪保有資格≫1級かわらぶき技能士・瓦屋根工事技士・瓦屋根診断技士・遮熱施工管理士・一般建築物石綿含有建材調査者

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