こんにちは、修繕の寅さんの富川でございます。
今回ご紹介します案件は、大屋根の和型セメント瓦を捲り、アスファルトシングルへ葺き替える工事をしました。基材のほうは、経年劣化により、ひび割れや割れたりと補修跡が沢山ありました。基材の状態から、葺き替えのご提案となりました。
施工前
写真のように、基材の割れや経年劣化があり、また、笠木横の板金も錆で劣化している状態です。
施工中
捲り作業
写真のように、セメント瓦は野地に直接釘留めをしています。笠木部分の雨押水切を外すと中は、写真のような状態でした。
屋根野作成
野地下地、27㎜×60㎜サイズの下地桟を、既存の垂木にビスで留め付けます。野地下地の上に、構造用合板厚み12㎜を貼ります。笠木板金下の土壁まで、構造用合板厚み12㎜を貼りました。こうする事で、万が一雨水が入っても、建物の中には浸水しないようにしました。
軒先唐草取付・下葺き
軒先唐草を取り付けます。瓦からアスファルトシングルに葺き替えし、尚且つ雨樋は既存のままの場合は、軒の出寸法には注意し、野地の出寸法+軒先唐草板金の出で、雨水が樋に入るよう確認して施工します。修繕の寅さんでは、ライナールーフィングを使用して、下葺きします。
板金下地・板金取付
笠木下に壁となる板金下地を作ります。板金下地に、捨板水切を取り付ける。板金端部には、シングルセメントをシーリングします。ケラバには、ケラバ水切を取り付け、板金端部はシングルセメントでシーリングします。
ロアーニⅡスクエア本体葺き
本体一枚に付き4本釘留めします。ケラバや壁際などの端部にあたる部分は、ロアーニⅡ本体上部を、写真のように切り落とします。この施工法を肩落としと呼んでいます。こうする事により、本体上部を走る水が切れて板金に流れる仕組みになっています。
完了
工事費用・概要
・地域:大阪市生野区
・概要:平屋建て37㎡
・費用:約50万円
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