こんにちは!修繕の寅さんの南 力也です。
今回ご紹介するのは、屋根下地の不陸調整についてです。
不陸調整とは歪んでしまったものに対して平に調整する作業です。
屋根をリフォームするにあたって、とっても大切な工事となります。
特に経年劣化で不陸の激しい屋根の場合は不陸調整を行う事で、新しく葺いた屋根材がより美しく観えます。
不陸調整を行わずに葺いてしまうと、カラーベストのような硬くて薄い屋根材は、野地下地の継ぎ目に段差が出来、踏み割れを起こしてしまいます。鋼板屋根材の場合は凹みや折れの原因となります。
そこで今回は屋根下地の不陸調整の様子などを写真とともにご紹介していきます。
屋根の不陸とは!?
屋根の不陸と言われても、なかなかピンとこない方も多いと思います。
屋根の不陸と言うのは、新築時のまっすぐな屋根下地が経年により劣化し、垂木が曲がったり建物自体の歪みにより屋根が波打つような状態になることです。雨漏りが発生した屋根では木の劣化を加速させますし、最悪の場合は腐っていることもあります。
屋根下地の高いところと低いところの差は通常3mm程度ですが、不陸が酷い場合は30mm程度の差がある時があります。
経年劣化により不陸の激しい屋根の状態
上記の写真は平屋の物件で、屋根材はモニエル瓦になります。築年数も古く、増築を重ねているお家になります。
建物の劣化はもちろんですが、屋根自体もすごく不陸があり、良くない状態でした。
このような状態になると、屋根材同士の隙間などから雨水が建物内部に侵入し雨漏れを起こし、劣化を早める事になりますので、注意が必要ですね!
実際の屋根の不陸調整の様子
屋根の不陸調整の方法は野地合板(野地合板)を貼る前の工事になります。
既存の屋根材を撤去後に既存の垂木筋に縦桟を流したり、状況に応じて横桟、パッキン材を入れ、高さの調整を行っていきます。
さらに桟を入れている事により、屋根全体の補強にもなりますね!!
不陸調整後の屋根状態
野地合板も千鳥調で貼っていき、不陸調整後は波打ちもなくなり、まっすぐとした屋根になりました。こうしたことで、どのような屋根材を葺いても隙間や浮きなどは生じないです。なおかつ景観も良くなります。
屋根の不陸を直しきれない時のお勧めの屋根材
上記の方法だけで屋根の不陸調整ができないぐらい痛んでいる場合があります。
その場合は野地板をめくって垂木から交換をするという方法がありますが、とても高額となることと、屋根が一時的に無くなるので雨漏りのリスクが高すぎてあまり現実的ではありません。
屋根の不陸を直しきれない時にお勧めの屋根材はシングル屋根材になります。柔らかい屋根材になりますので、多少の不陸があっても、割れることなく馴染んでくれますね!さらに軽量ですので、荷重も安心です。
シングル屋根材についてはこちらのブログに詳しく記載しています。
【屋根材紹介】ロアー二Ⅱとリッジウェイについて
まとめ・お問い合わせ
今回ご説明した屋根の不陸調整ですが、修繕の寅さんでは基本工事として行っております。屋根でも外壁でもその他のリフォーム工事でも、大抵の業者が工事すれば、施工完了後の見た目が綺麗のは当たり前です。しかしながら、最も大切なのは中身です。
しっかりとした中身のある工事をすることで、お施主様は安心して暮らして頂けるのです。
修繕の寅さんでは費用のご相談はもちろん、お客様のご要望に合わして様々なご提案をさせて頂いておりますので、屋根、外壁などの事でお悩みの方は、ぜひ一度お気軽にご連絡ください!
こちらからお問い合わせ可能ですよ!!
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