こんにちは!修繕の寅さんの南 力也です。
今回紹介するのは、本葺き屋根から和瓦桟葺きの屋根に葺き替えた工事事例です。
下屋根ということもあって、地上から良く見えましたが、綺麗に仕上げさせて頂き、お客様にも喜んで頂けました!!
【はじめに】本葺き屋根について
本葺き屋根と聞いても、なかなかピンとこない方も多いかと思います。社寺仏閣などで多く葺かれています。平瓦と丸瓦を1枚1枚組み合わせて葺いていく工法で、古来から受け継がれてきた工法になります。その本葺き屋根は、一本の線が流れているように見え、なんとも言えない美しさがあります。
しかし本葺き屋根は瓦の枚数も多く、葺き手間を考えると費用は決して安いとは言えません。ですが、近年では平瓦と丸瓦が一体となった瓦(飛鳥野瓦)もあり、材料コスト、葺き手間も抑える事ができる事もあり、一般住宅でも葺かれる事が増えています。
・補足・・・私の自己紹介の記事にも本葺きの屋根が載っています。
https://www.shuzen-torasan.jp/blog/staff/3207/
・本葺き瓦
・飛鳥野瓦
既存の本葺き瓦のめくり、土処分
既存が本葺き屋根ということもあり、下屋根であっても瓦、土の量は多いです。さらに近年、産廃(産業廃棄物)費用も高騰していることもあって、瓦と土は混載せずに、分けて処分しています。
下地の不陸調整・合板貼り・ルーフィング
経年劣化で既存屋根は向りも激しい状態でしたので、パッキンなどをかまし、高さ調整を行いながら、作業を進めていきました。
桟打ち・荷揚げ
葺き工事で大切なのは、ここの作業です!きちっと瓦の割り付け行う事で、仕上がり具合が変わってきます。そして昔から良い仕事をする人は、現場、作業場が綺麗とも言われています。今回も瓦揚げが終わった後でも作業場が綺麗に整っています。
軒先・妻部 3点留め
ここはチェックポイントになります。瓦屋根の施工ガイドラインで3点留めが定めれているので、必ず写真を撮り、お客様に提出しています。葺きあがってしまうと、釘の部分が見えなくなってしまいます。
平部瓦葺き・袖瓦合端
平部の葺き工事も単に並べていくのではなく、縦横のラインを気にして葺き上げていきます。今回の屋根には多少の向りがありましたが、1枚1枚袖瓦を合端していき、その向りに沿って袖瓦を合わしていきました。
壁際熨斗瓦2段積み・銅線緊結
壁際の熨斗瓦は2段積みで、1枚1枚熨斗瓦を銅線緊結し、面戸も綺麗に仕上げていきました。
和瓦屋根に葺き替え工事完了
和瓦葺き工事完了後、清掃はもちろん、最終確認として、瓦の浮き、割れがないかの確認をして、全ての葺き工事が完了になります。
まとめ【お問い合わせ】
今回は本葺き屋根から和瓦屋根に葺き替えた工事事例ですが、どんな屋根材でも屋根工事には技術が求められる作業になります。特に本葺きや和瓦葺きを行う場合は、熟練した技術がないと大変な事になります。ですので、屋根の事はプロの私たちにお任せください!有資格者を多数在籍している修繕の寅さんでは、どんな屋根材でも対応させて頂きます。
お困りの方はぜひ一度、ご相談ください!!
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