修繕の寅さんby瓦寅工業㈱の渡邊です。
家は定期的なメンテナンスが必要です。特に屋根・外壁は常に雨や日光から家を守ってくれているので、年数が経過すればそれなりに劣化していくものです。いずれ訪れる屋根の葺き替え工事。葺き替え工事を行う前に必ずやった方がいい5つのポイントをお伝えします。
1.工程の確認
こんなこと当たり前やないかって思われがちですが、工事開始日は聞いているけどいつ終わるかは聞いていないってこと、よくあります。施主様が思われているよりも行程がかかってしまうこともあり、相互に確認していないことで、不本意に施主様の予定を狂わしてしまうことがあります。そんなことにならないように、必ず行程表の提示を求めましょう。
注意:屋根は雨が降ると工事ができません。場合によっては雨が降ってなくても天気予報で雨となっていれば工事をしないこともあります。事前に提出した行程表通りにはいかない場合があることをご容赦下さい。
2.近隣さんへのご挨拶
葺き替え工事はめくりや葺き工事時に必ずホコリや切りクズが飛散します。防止策として建物をグルッと足場設置してメッシュシートを張るのですが、どうしても細かいホコリ、クズは風に乗って外に出てしまいます。近隣さんへ事前にご挨拶しておくことで、予期せぬトラブルを回避できます。ご挨拶の際は弊社の粗品と工事案内文をお持ちします。
3.資材置き場の確保
事前に職人の工具や材料を置く場所を確保しておくことが、非常に大事なんです。置き場を指定していないと、職人の判断で工具・材料を置かなければなりません。すると予期せぬ工具・材料の移動が発生したりして、思うように工事が進まない可能性があります。また屋根に荷揚げ用のハシゴを掛けるので、その近くに置き場があるとベストです。事前に工事店と打ち合わせするのがいいと思います。
4.安全通路の確保
屋根からのモノ落下防止として足場を設置しますが、たまにシートの隙間からモノが落下してしまうことがあります。2F建てであれば軒高7m前後、3F建てであれば11m近くになります。小さなモノでもその高さから落ちたらとても危険です。通行する必要がある場所は事前に伝えて、安全通路を確保してもらうようにしましょう。(例)玄関から中庭までの通路、車庫までの通路、玄関廻り、勝手口廻りなど
またお子様がおられるお宅では必ず進入禁止ゾーンの表示をしてもらい、お子様にも入らないようによく聞かせましょう。普段は安全な自宅が危険がいっぱいの工事現場に変わってしまうわけですから。
5.大事なモノは事前に伝えましょう
大事なモノといっても人によって異なりますが、トラブルで多いのが車と植栽です。工事店は事前に養生を行うわけですが、事前に注意を促しておくと丁寧に扱ってくれることでしょう。また葺き替えは屋根瓦をめくるわけですから、工事中は雨が降ると雨漏れを起こすリスクが増加します。もちろん瓦をめくった後でも、雨漏れしないようにルーフィングといわれる防水下地材やブルーシートで雨養生をしますが、100%大丈夫とは言えないのが現実です。屋根直下の部屋にある大事なモノ(高価なモノや、一度濡れていまうと元に戻らないモノ)は避難させておく方が無難ですね。
まとめ
葺き替え工事に入る前にこれらの5つのポイントを抑えておくと、予期せぬ事態に遭遇していまう確率がグッと下がります。工事店もこれらのことを事前に言って頂けると、安心して仕事に集中でき、予定の工期内に完工でき、素晴らしい屋根を葺くことができるはずです。
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渡邊智仁
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